月の輪堂 一周年記念合作☆ イラスト=めそ様、 小説=りぃ。様、 小説原案(妄想担当)=月の輪 



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「変なことしなければ、一緒に入ってやる」

そう、約束した。

「はい」

そう、返事した。




結局、野分に
髪を洗われて
身体も、洗われた。

「……ンっ」

鎖骨の下辺りを
きつく
吸い上げらる

「こらっ!しないって約束しただろ!?」

ぺちっと
おでこを叩いて叱る

けれど

「コレは」

野分の手は

「変なこと、じゃないですよ」

身体を撫で回す

「ゃ……。のぼせるから、嫌だって、野分」

その言葉にぴたりと
野分の手の動きがとまった。

「そうですね。またのぼせちゃいますね」

あまりの
聞き分けのよさに
拍子抜けする

いつもなら
誤魔化されて
なだれ込んで……

「ヒロさん。少し、がっかりしてませんか?」

覗き込んでくる顔は
いたずらっ子のソレで。

視線を逸らす

「んなことねぇ!!」

「そうですか?」

くすくすと笑う声が
風呂場に響く。

「そうだよっ!」

野分の指が、
胸に触れる

びくんっと
思いっきり反応して

「本当に?」

「あっ!!」

爪ではじかれて
声があがる。

くすくす笑う声の主を
睨み付ける

「……ヒロさん、大好きです」

唇が、重なって……

そのまま、

――――なだれ込んだ。



「てめぇ……」

身体を拭いて、
服を着て……
タオルで髪を乾かす

「はい」

身体のあちこちに残る
赤い痕……

野分のつけた、痕。

「三倍返し、してもらうからな?」

「……今度は、何して欲しいですか?」

少し考えて
リビングにおいてある本を
持ってくる

「ヒロさんっ!?髪、乾かさなきゃ風邪……」

「だから……髪、乾かせ」

「え?」

「お前が、俺の髪を乾かす。今回はそれ。」

ちょこんと
野分の前に座って待つ。

「はい。わかりました」

でも、その前にと
タオルを頭に落とされて
髪を拭かれる。

「軽く乾かしてからじゃないと、ね」

その手が
とても優しくて……
心地よい


タオルが、肩にかけられて

「ヒロさん。熱かったら、言ってくださいね」

「うん」

野分の手が、
髪をすくっては
ドライヤーの風で
髪を乾かしていく


なんか、
気持ちいい……
目、とじそー……



うとうと していたら
ふいに項に吐息がかかった。

「っ!?」

「ヒロさん」

声が発せられて、
吐息がかかる
ただ、それだけなのに

「な、んだよ。野分」

「髪、乾きました」

「そ、そう。わ、かった。さんきゅ」

肌がざわめく

「ヒロさん」

野分の腕が、
前に回ってきたかと思えば
ボタンが外されていく

「のわきっ!?」

「もう一回、しましょ」

耳元で
ささやかれて

その声に
力が、抜けていく



ああ、もう

明日休みだから

だから、いいや。



何度でも、

しよう。

野分…………。




おわり。

 

 

な何と!ナガレのめそ様より、一周年のお祝いに頂きました

可愛い「お風呂上りヒロさん」(キス・マーク付)のイラストに、

クマが勝手に付け足した、妄想大爆発な展開予想を基に、

茨姫の夢殿のりぃ。様が、小説を書いて下さいました!

しかも、月の輪のあまりのHTML音痴っぷりを見かねた、

りぃ。様からは、HTMLフォームまで頂戴すると言う、

おんぶに、抱っこに、肩車!(え?)

めそ様、りぃ様、有難うございます!!

∩(*^(∀)^*)∩

期せずして、三人の初合作と言う…!

まさにエゴ愛の三位一体(トリニティ)!?

粋な一周年企画にして頂き、大感激です!

m(*T(・)T*)m 2007.7.2

 

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