700Hitリクエスト  月の輪 様へ


忍ちん、上條に嫉妬して、宮城に気持ちを確かめる




今日は休み……
ゆっくり休める
そう思ったら

『ぴんぽーん』


チャイムが鳴った。

顔を出せば

「宮城。今日、休みだろ?暇なら、一緒にいてもいいんだけど」

やっぱりテロリスト

「忍チン。日本語ハ正シク使イマショウ」

忍ちんは、
相変わらず日本語を
正しく使えない。
というか
正しく使わない。

「……暇なのか?そうじゃないのか?」

忍は、顔を伺うように
覗いてくる

「暇だよ。ま、とりあえず入れ。茶、いれる」

「うん」

それでも、
忍の1つ1つの
言葉や仕草が
可愛くて。
可愛くて。

手を頬に添えて
上を向かせて
キスをする

「忍」

さて、これから
という時に
電話が鳴り響いた

「宮城」

忍の不安気な声と
服を掴む仕草に
笑って

「留守録設定にしてあるから」

そう言うと同時に
電子的なメッセージが
部屋に響き

その後の声は

『上條です。
教授が昨日、見つからないと言っていた本、
見つけましたので、一応……』

その言葉に
耳を疑った。

「ほんとか!?上條」

思わず受話器を
あげて声を荒げる

探したが見つからず
あきらめていた本

『教授?いたんですか。なら出て下さいよ』

「上條。どこだ?それは!」

『え?あ、はい……』

上條の口にした
古書店には
聞き覚えがあった。
車なら
約20分程度

「待ってろ!買われるなよ!?」

『え、あ。きょう」

そう口にして
電話を切って
車の鍵をとって

「あ。悪い」

忍の存在を思い出した

「忍。1時間で戻るから、待ってろ」

「宮城、あいつのことどう思ってるんだよ!?」

アイツって
上條か

「ん〜、よくできた部下」

「ほんとにそれだけかよ!?
よく押し倒してるしっ!ほんとは好きなんじゃねーの!?」

まったく
何度言わせるんだか

ぐいっと顎を
引き寄せて
唇を重ねる

「あいつとは、ただの上司と部下。それ以上の関係はない」

もう一度、
キスをして

「わかったか?」

小さく頷くのを
見届けて

「じゃ、ちょっと待ってろ。1時間でもどる」

「宮城」

ぐいっと
ひっぱっられて

「今日一日、本は禁止!俺が好きならそれぐらいできるだろう!?」

「忍ちん。それは拷問ですか……?」

「何か言ったか?」

「イイエ。何でもありません」

しかしなぁ

また電話がなるから
そのままとると

『教授。よかった。まだいたんですね』

上條だった

『本は買いましたから。
どうしても今日欲しいなら、届けますけど。
どうしますか?』

「いや、助かった。預かっててくれ」

手元に来たら
読まない自信はない!!

『わかりました。じゃあ、月曜日に渡します』

「よろしく」


<<コメント>>
 どうも、上條に嫉妬より、
嫉妬は、本に対してになっているような気がしなくも無い
 テロ好きな蒼ちゃんですので、挿絵にはやはり愛がこもっている(笑)

    :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::            

                         りぃ。様、蒼太様

                 素敵な作品を有難うございました!

                 はい、クマも愛を一杯感じます!

 

                 ∩(〜(・)〜)∩ BACK
1