忍さんより、お誕生日祝い第二弾を頂きました♪
全身全霊の感謝
そろそろ厚手のコート出さなきゃな…、なんて考える位、肌寒くなってきた夜。
俺は自宅までの距離を足早に向かう。
今日、出がけに珍しく家にいた野分に、「俺、今日早上がりなので、
ヒロさんも、出来れば早く帰ってきて下さいね!」 なんて言われたせいでもある。 ?今日って何かあったっけか?
なんてうっすら考えるが、そんなことはどうでもいい。 野分に会えるなら何だっていーや、
などと乙女思考が今は頭を支配しているのだから。 「ただいまー。」 リビングに入って、まず目に付いたのは飾りつけの山、山、山。 紙で作ったらしい輪っかや星、ピンクやグリーンの
色とりどりな紙で縁取られた手作りの…
本日羞恥で固まるには充分な………… 『ヒロさん30歳おめでとう!』 ……!!!!!! 「アホかー!!!」 思わず手に持っていた鞄を作った張本人に投げつける。 野分の顔面にクリーンヒットしたが気にしない。 「なんだこれは!!どこの小学生のお誕生会だ!!」 「酷いですヒロさん…。俺、三時間もかかって作ったのに…!」 「これを三時間もかけて作るお前が悪い!!ネジでも飛んだのか!?
そうなんだな!!」 ゼイゼイ肩で息をしながら、何故大台に乗った日に
こんな憤死レベルな嫌がらせされてんだ俺!? と本気で思ってしまう。 あー…頭痛くなってきた…。いや、野分がコソコソ何かやってるのは知ってたが 、まさかコレだったとは…! …やっぱりアホだコイツ… 多少落ち着いて、よく周りを見渡せば、先程はこの忌々しい飾りのせいで気付か なかったが、テーブルには俺の好きなものばかり並んでいる。 ハンバーグにナポリタン、海老フライ…って俺は子供か!!これに旗があれば完 璧…!って違う!! いや…大好物だけど…! いつもは恥ずかしくて頼めないメニューが並んでいて…。何故知ってるんだ
コイツは…。 ヒロさんの事ならわかりますよ!ってか!? ムカつく奴め…!!! おずおずと近付いてきやがった野分は、お得意のションボリ顔で。 「すみませんヒロさん…。俺、ヒロさんの誕生日祝いたくて調子に乗りすぎました…」 なんて言いやがるから。 そんな顔見たら怒るに怒れねーじゃねーか…。 「あー…いや、俺も言い過ぎたよ…。ありがとうな野分。」 とたんに笑顔になる年下の恋人がかわいく見える俺も、どこかネジ飛んでるのかもな、
なんて思いながら。
「ホラ、飯作ってくれたんだし、食おうぜ。腹減ったし…」
「…!!ハイ!!ヒロさん、お誕生日おめでとうございます!生まれてきてくれ
た事を神に感謝します!!」
なんてまたアホな事を言いやがって…。
俺の方こそ感謝したいよ。お前が生まれてきてくれてて、出会わせてくれて…。
いるかどうかもわからない神に感謝しながら、恋人と仲良く食卓につく、幸せな
誕生日の夜だった…。
END
ヒロさんバージョンでした短めにしたら、何故かギャグになりました(-_-;)
本当におめでとうございます!
なんと忍さんが、月の輪誕生祝い第二弾として、
野分誕生日編の「福音」に続き、
ヒロさんの誕生日のお話を書いて下さいました!
かわいくて愛しくてとってもステキです!(つ(∀)`*)゙
忍チン、幸せを二倍頂き、本当に有難うございました!
これからも宜しくです!!
(*@(▽)@*)
2009.2.22