5555HIT 踏みつけ記念(笑)


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会いたい
ただその想いだけを
綴った手紙

「ああ、もう」

投函されずに
最高1年の間をあけて
相手に奪われた手紙

「返してくれないんだろうなぁ」



ふと時計を見上げれば
すでにヒロさんが
お風呂に行ってから
1時間半は
かるく超えている

「ヒロさん、遅いな……。もしかして寝てるんじゃ」

ちょっとだけ覗いて
起きていたら
そのまま
リビングへ戻る

その、つもりだった


「ヒロさん?」

顔を出して
中を確認する

ヒロさんの身体は
何度も見ているし
触れている

けれど……

目が釘つけになった

「な、何だよ?」

白い肌が
ほんのり紅く染まって

「あ、すいません。あんまり長いので」

「……わりぃか。長風呂で」

その肌に
濡れた髪が
はりついて

「……いえ」

「の、野分。そんなに見んなよ。そろそろあがるし」

水滴が
肌を滑りおちる…

綺麗だ

そう思った

「あ……はい」

目が離せない

「……っ!野分。だから、そこにいたら邪魔だ。どけって」

「すいません」

ようやく
無理やり視線を外して
リビングにもどる


これから
あの人と暮らす

「大丈夫かな」

今みたいな姿を見て
我慢、できるだろうか


会いたい

触れたい

体中、すべてにキスしたい

……抱きたい

要求は
どんどん
大きくなっていく

「野分。あがったぞ」

「……ヒロさん」

シャンプーの匂いに
誘われるかのように
指を髪にからませて

「野分?」

顔を近付けて
そっと唇を重ねる

「俺もお風呂、はいってきますね」

唇をはなした直後は
何をされたのか
わからなくて
きょとんとした顔を
していたけれど

「……お、おお」

理解したのか
顔を真っ赤に染めて
返事をしてくれた



でも絶対に、やばい

浴槽に身体を沈めて
そう思う

さっきの
軽いキスだけじゃ
物足りない

本当はあのまま
むちゃくちゃに
抱いてしまいたかった

「……」

誘っているように
見える

ヒロさんは
そんなつもり
まったくないだろうけど

「……」

あの誘惑に
勝てるだろうか


リビングへもどると
ヒロさんは読んでいた本を閉じた

俺を見上げてくる
その瞳は、
誘っているように
見えて

「……おやすみ」

「あ、はい。おやすみなさい」

「じゃ」

立ち上がって
部屋に戻ろうとした
ヒロさんの手を
掴んで

「あの。俺の部屋、まだ片付いてなくて」

適当な言い訳を
探して口にする

「ヒロさんの部屋で、一緒に寝てもいいですか?」

「し、しかたねぇな」

「すいません」


部屋に入って
一緒のベッドに入って

見つめあう

顔を近づけたら
目を閉じてくれて・・・・・・

軽く触れるだけの
キスをした

「おやすみなさい」

「……キス、だけかよ」

微かに呟かれた
言葉に目を見張る

「違うっ!今のなし!なんでもねぇ!おやすみ!!」

「ヒロさん」

抱き締めて

もう一度、キスをして

「好きです」

想いを、告げて……




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コメント
月の輪様のHP、5555HIT踏み記念。

今回は、えちシーンよりもエロらしく・・・
を目指してみました
いかがでしたか?

さて、おまけとして。
この話の
ヒロさん視点です

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