5555HIT 踏みつけ記念(笑)


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会いたい
ただその想いだけが
綴られた手紙

「野分のやつ」

投函されずに
最高1年の間をあけて
手元にきた手紙

「……あんなにため込みやがって」

まだ全部
読んではいない手紙

野分が何と言おうと
絶対に捨てさせない


「ヒロさん?」

突然、顔を出されて
びっくりして
慌てて肩まで体を沈める

「な、何だよ?」

「あ、すいません。あんまり長いので」

「……わりぃか。長風呂で」

野分の視線が

「……いえ」

つきささる

「の、野分。そんなに見んなよ。そろそろあがるし」

何度も

見られてるはずなのに

何度も

触れられているのに

恥ずかしい

そう感じて……

「あ……はい」

返事はするのに
野分の目は、
そのままで……

「……っ!野分。だから、そこにいたら邪魔だ。どけって」

「すいません」

ようやく視線から
開放されて

ぶくぶくと
お湯に顔まで沈める

心臓が

うるさい


「あんな目で見るなよ」

あんな風に
見つめられたら

心臓に

悪い



「野分。あがったぞ」

ぼーとしてるから
そう声を掛けた

「……ヒロさん」

熱っぽく、
見つめられて

野分の指が
髪に絡み付いて

「野分?」

顔が近付いてきて


……触れた……


「俺もお風呂、はいってきますね」

一瞬、
何をされたのか
わからなくて

けれど
はにかむような笑顔に
何をされたのか
数秒遅れて
理解した

顔が、真っ赤になっていくのがわかる

「……お、おお」

なんとか返事をして
見送りながら思う

今日、俺は
どうしたら
いいんだろうか

「やっぱり、一緒に」

風呂場での
野分の視線と
先ほどのキスを
思い出して
身体が熱くなる

「べ、べつにそーいうことを、期待してるわけじゃねぇぞ」

誰か聞いてるわけでもないのに
口に出す

「と、とりあえず、本でも読んで待つか」

ソファに座って
本をぱらぱらとめくる

内容はまったく
頭に入らない

かわりに
野分の顔が
野分の目が
ちらつく



風呂からあがった野分を本を閉じて
見上げる

どきどきして
何も言葉が浮かばなくて
何を言えばいいのか
わからなくて

「……おやすみ」

ただそれだけを
口にした

「あ、はい。おやすみなさい」

まだ、一緒にいたい

一緒に寝たい

でも

「じゃ」

言えない

気づかれないように
ため息をついて

ソファから立ち上がると
手を掴まれた

「あの。俺の部屋、まだ片付いてなくて」

野分を見上げれば
まっすぐ見つめ返され

「ヒロさんの部屋で、一緒に寝てもいいですか?」

その目に
どきりとする

「し、しかたねぇな」

嬉しいのに
素直になれない

「すいません」



部屋に入って
一緒のベッドに入る

ベッドの中で
見つめあっていたら

顔が近付いて来たから
目を閉じた

軽く触れるだけの
キスの後

「おやすみなさい」

そう言うから

「……キス、だけかよ」

言葉にするつもりなかったのに、
口からそれは出ていた

「違う!今のなし!なんでもねぇ!お、おやすみ!!」

あわてて
取り消したけど
取り消せるわけがなくて

「ヒロさん」

抱き締められて

もう一度キスをして

「好きです」
告白を聞いて


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コメント
月の輪様のHP、5555HIT踏み記念2

やはり、野分視点のがエロくなりました


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見つけてしまいましたね?
ヒロさんのは、エロさが激減してたので、シーン追加したんです(爆)
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